チャナ氏は、一夫多妻制をとるモルモン教に近い宗派「チャナ・ポール」の精神的リーダーだった。
チャナ氏は、糖尿病と高血圧を患っていたという。体調が悪化したチャナ氏は13日の夕方、自宅から診療所に運ばれたが、医師が死亡を確認した。
インド北東部ミゾラム州の州都アイゾールから55キロ離れたバクタウン・トラングヌアム村には、チャナ・ポール教の全信者約2000人が住んでいる。
チャナ氏とその大家族は、「チュアー・タン・ルン」と呼ばれる4階建ての家で一緒に暮らしており、部屋数は100室。この建物の壁は明るいライラックのような藤色で塗られているため、遠くからでも目立つ。しかし、これほど大きな家であるにもかかわらず、一家は一人部屋を持つことができなかったという。
チャナ氏は、家具工場や養豚場を経営し、精神的指導者としてだけではなく、多くの人々に仕事を作り出した人物として尊敬されていた。バクタウン・トラングヌアム村は、近隣の村々の中でも、豊かさで際立っているという。
チャナ氏の妻や子どもたちは野菜栽培を行っていた。チャナ氏自身も、近年まで朝から晩まで働いてきた。それは、この宗派が勤勉を宗教上の義務としているためだ。
この大家族には、厳格な上下関係、規律、一家の長に対する尊敬の念があったという。
メディアの報道によると、一家では1回の食事で鶏30羽とジャガイモ60キログラム、米50キログラムを食べていた。
チャナ氏は、メディアやテレビによく取り上げられ、自宅は観光名所となっていた。そのためインド国内や海外から観光客が訪れ、村に新たな収入をもたらしてきた。
一夫多妻制による同氏の一家が、本当に世界最大なのかは分からない。他にも世界最大といえる家族が世界にいるという。
また、チャナ氏の家族構成も正確には分かっていない。一部の報道によると、チャナ氏の一家は妻39人、息子と娘が94人、孫が33人、ひ孫1人の合計181人。
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