考古学チーム シリアのビザンチン寺院の謎に迫る

ロシアの考古学チームは調査活動の一環として、シリア古代都市アパメアの遺跡において西暦5-6世紀のビザンチン・キリスト教寺院を調査した。最近までアパメアでは戦闘が行われており、移動には細心の注意が求められていた。草には対人地雷が埋まっている可能性が高いため、調査チームの安全確保は軍事エンジニアが担当している。
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ロシア科学アカデミーのエゴール・ブロヒン研究員は記者らに対し「いま私たちは仮称『ロタンダ(円形建物)』寺院にいる。どの聖人を祭っているのかはわからないが、早期ビザンチン寺院であり、東側にはロタンダの興味深い構造があり、建て増し部分をもっている」と語った。

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この調査はロシア科学アカデミー有形文化研究所のナタリア・ソロヴィヨワ副所長を団長としている。

研究チームは、テロとの戦いで破壊された建築記念碑の復元プロジェクトとしてデータを収集。ドローンを使用し、可視領域および赤外線領域で建築物の3Dモデルを作成する。これらモデルが古代建築物の復元の基礎となるはずだ。

アパメアには古代、ビザンチン帝国、アラブ中世と3つの異なった時代の建築物が存在する。中でも山にそびえ立つアラブ要塞「カラト・アル・マディク」が有名だ。

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