会談から米国は何も得ず、ロシアの一人勝ち=トランプ氏

米フォックスニュースによる取材に応じたドナルド・トランプ元大統領はスイスのジュネーヴで開催されたロシアとの会談について言及した中で、会談から米国が得るものはなく、ロシアにとってのみ有意義だったと指摘した。
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フォックスニュースのインタビューに応じたトランプ氏は次のように発言した。

我々は何も得なかった。ロシアにステージを用意しただけで、何も得なかった。

バイデン大統領 戦略的安定の作業メカニズム 構築を試みる必要あり
また、米国政府はロシアが開発を進めるパイプライン「ノードストリーム2」を阻止できなかったと指摘した上で、「ロシアにとっては良い1日だったろう」と評価した。

なお、トランプ氏は露米関係のポテンシャルについて次のようにコメントした。 

ロシアとは途方もない関係が築けたはずだ。彼らには経済が必要で、我々には彼らの物資が必要だ。彼らには天然資源という点で素晴らしい大地がある。

また、トランプ氏はウラジミール・プーチン大統領とは良好な関係を築きつつも、ロシアに対して自分ほど厳しく接した大統領はいないと強調した。

プーチン大統領 露米首脳会談では戦略的安定とサイバーセキュリティーを討議
プーチン大統領とバイデン大統領の初対面会談は16日にスイスのジュネーヴで開催され、休憩を挟んで4時間半にわたって交渉が行われた。会談後の会見でプーチン大統領は、両国が閣僚クラスで戦略的安全保障に関する協議を開始することで合意したと発表した。プーチン大統領によると、両国は世界における戦略的安全保障に対し高い責任を負っていることを認識したという。その他、核戦争に勝者はおらず、核戦争は起こしてはならないという原則に対する忠誠心を確認したとのこと。

この原則はソ連と合衆国の首脳らが1985年に同じくジュネーヴで会談した際に定めたものだった。

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