プーチン大統領は「ロシアの日」にあたる6月12日、モスクワのクレムリンで国家賞および労働英雄の称号の授与を行なった。極東ウラジオストクの「極東船舶会社」安全品質部門で指導係を務めるゲンナージー・アントーヒン氏も授賞者の一人として、授賞式に出席した。
大統領は、受賞者らと非公式の会見を行った中で、ロシアの砕氷船について話題にした。とりわけ、アントーヒン氏との対話の中で、プーチン大統領は、アントーヒン氏の職業は非常に重要なものであり、将来的に展望が開かれていると述べた。
大統領は、気候変動とともに状況は変わるとしつつ、北極では通年ではないにせよ、すでに現時点で6〜7ヶ月は航路全域で通行可能であり、少しずつその期間は延びているほか、強力な砕氷船を用いれば通年航行も可能だと述べた。この発言に対し、アントーヒン氏は「すでに現段階でも可能です」と伝えると、大統領は笑顔を浮かべてそれに同意した。
大統領は、北極海航路が近い将来、アジアから欧米に向けた貨物輸送の重要な国際ルートになるとの確信を示した。加えて、「貨物輸送の時間と費用を大幅に短縮することができることから、経済的に非常に魅力的なものになる」と述べ、多くの国が北極海航路の発展とその可能性を注視していると指摘した。
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