治療ワクチンは不在 次のパンデミックはすぐそこに 国連報告書

国連は、世界規模で水面下で干ばつが進行しており、今、諸国が早急に異常気象問題の解決に着手しない場合、干ばつ問題が次なるパンデミックに発展する恐れがあるとする報告書を表した。
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国連の報告書によれば、21世紀に世界で少なくとも15億人が干ばつの被害で死亡または生存条件を絶たれ、困窮している。またこれによる被害額は試算で1240億ドルに上っている。

「干ばつは今にも次なるパンデミックになろうとしているが、これを治療できるワクチンは存在しない。これからの数年、世界の広大な面積が生存のための水が足りない状態になり、需要は供給を上回るだろう」国連事務総長特別代表の水鳥真美国連国際防災戦略事務局代表はこう指摘している。

報告書では、気候変動の結果、降水の性格が変化したことが干ばつの主たるファクターであり、水資源の非効果的利用や集中した農業活動による砂漠化も干ばつに大きなマイナスの役割を演じていると指摘されている。

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