住居を追われた人、2020年におよそ300万人= UNCHR

2020年に世界各地で、内戦、暴力、災害、迫害、人権侵害などによって、およそ300万人が住居を追われた。AP通信社が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告書を引用して伝えた。
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AP通信によれば、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、新型コロナウイルスの発生により、世界中で厳しい自主隔離体制が敷かれた2020年に、多くの人々が住まいを失ったという事実は、こうした人々に、他の選択肢がなかったことを物語っていると述べた。たとえば、モザンビーク、エチオピア、スーダンなどで難民が大量に増えた主な原因は、紛争と気候変動によるものだという。さらにグランディ氏は、2020年、160カ国のうちの99カ国が、新型コロナウイルスにより国境を閉鎖し、難民受け入れに対する例外を認めなかったとも指摘している。またグランディ高等弁務官によれば、難民の多くが国境が開放されればすぐに国を離れることを望んでいるという。

報告書のデータによれば、現時点で全世界の難民や「国内避難民」の数は8,200万人を超えており、そのうちの3,440万人が避難先を求めて国を去り、4,800万人が自国内で住まいを失った状態となっている。報告書では、住居を追われた人の数は9年連続で増加していると指摘されている。

国際オリンピック委員会が東京五輪に29人の難民選手団の出場させると決定したというニュースは、「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。

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