池袋暴走事故 飯塚被告「私の過失はない」 遺族による被告人裁判で

おととし東京都豊島区池袋でおきた車暴走事故の裁判で、21日、東京地方裁判所で遺族による被告人質問が行われ、旧通産省幹部の飯塚幸三被告(90)は「心苦しいとは思うが、私の過失はないものと考えている」などと供述した。NHKが報じた。
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2019年4月19日、東京都豊島区東池袋の交差点で飯塚被告の運転する車が暴走し、自転車で横断歩道を渡っていた松永真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(当時3)がはねられ、死亡した

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被告人質問では遺族の松永拓也さんが「事故当時、100%ブレーキを踏んだ自信があるのか」などと直接質問した。

これに対し飯塚被告は「心苦しいとは思うが、私の記憶では踏み間違いはなかった。私の過失はないものと考えている」などと主張。一方で、真菜さんの父親からの質問には「2人が亡くなられたことは本当に悔やんでいる。私が車で出なければ2人の命も大丈夫だった。その点は申し訳なく思っている」と供述した。

裁判後の会見で松永さんは飯塚被告について「今日に至るまで無罪主張は変わらず、信じられない。証拠と向き合って自身の過失を認めてくれたら、心情はもっと違うものになっていた」と話し、「残念だし、怒りを覚えざるをえない」と意中を明かした。

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