WHO、中国をマラリア排除国として認定

世界保健機関(WHO)は30日、中国をマラリア排除国として認定したと発表した。
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WHOのテドロス事務局長は「本日、我われは、中国がマラリアを撲滅したことを受け、中国国民を祝福する。この成功は大きな努力を費やして勝ち取られ、数十年にわたる明確な目的を持った首尾一貫した行動によってもたらされた」と発表した。

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西太平洋地域でマラリア排除国が認定されたのは30年ぶり。マラリア排除国として認定されるためには、少なくとも3年連続で国内におけるマラリアの感染連鎖がなかったという反論の余地のない証拠を提示しなければならない。

中国は70年間マラリアと闘ってきた。1940年代には、中国国内で毎年3000万件の症例が確認されていた。中国当局は1950年代からマラリアの問題に取り組み、、マラリアを媒介する蚊の繁殖地を駆除したり、殺虫剤処理された蚊帳を家庭に導入するなどしてきた。

また中国は、「523プロジェクト」と称されたマラリアの予防治療を研究するプロジェクトも始動した。同プロジェクトでは、今日存在するマラリア治療薬の中で最も迅速に作用する薬剤のグループであるアルテミシニが発見された。

中国は2020年、4年連続でマラリアの感染が確認されなかったのを受け、マラリア排除に対するWHOの認定を申請し、5月に認定に関するワーキンググループの独立した専門家たちが検証のため中国を訪れた。

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