性的搾取で米女優が禁固3年の実刑判決

米テレビドラマ『ヤング・スーパーマン』に出演していた女優のアリソン・マック被告は、女性の性的搾取に関与した罪で、禁固3年の実刑判決を言い渡された。被告は性的カルト集団「NXIVM」に女性らを勧誘する枠組みで詐欺を行ったとして起訴されていた。米CNNテレビが報じた。
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米国では2018年、「NXIVM」への関与で6人が逮捕された。その中には億万長者エドガー・ブロンフマン氏の娘も含まれていた。ブロンフマン氏はカナダの酒造メーカー「シーグラム」の代表取締役を務め、さらには世界ユダヤ人会議の会長でもあった。ブロンフマン氏の娘は罪を認め、禁固6年9ヵ月の有罪判決を受けている。

一方、マック被告の弁護士らは裁判で、被告が逮捕から3年の間に生活を完全に改め、「NXIVMで活動していた際に失った」価値観を取り戻したと主張した。

​裁判長は被告に禁固3年を言い渡したほか、出所後の3年間を観察処分とし、さらには罰金2万ドルの支払いを命じた。

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「NXIVM」(ネクシウム)は1990年代後半に設立された民間企業で、自己啓発セミナーを主催していた。検察は企業の活動を調査し、キース・ラニエル代表を性搾取の罪で起訴した。同士はニューヨーク市のブルックリン裁判所で、懲役120年の有罪判決を言い渡されている。ニューヨークタイムズ紙によると、ラニエル氏はハリウッドやビジネス界で絶大な支持を得ていたという。

検察は女性らから性的奴隷になっているとの被害届を受け、捜査を開始した。女性らは性を搾取され、ラニエル氏のイニシャルを焼き印されていた。さらにラニエル氏は女性らを飢餓状態に維持し、金銭も搾取していた。また、女性らの裸写真を用意し、組織と絶縁しようとした際には写真を公開すると脅していたという。

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