「7月11日、当社初の有人宇宙飛行と新たな宇宙時代の始まりを一緒に見ませんか。カウントダウンが始まりました。」
メッセージとともに投稿された動画では宇宙船「VSSユニティ」に乗り組む6人が紹介されている。パイロットのデイブ・マッケイ氏およびマイケル・マスーチ氏、宇宙飛行士のシリシャ・バンドラ氏、同キリン・ベネット氏、同ベット・モーゼス氏、そしてリチャード・ブランソン氏自身だ。
ヴァージン・ギャラクティックは世界初の宇宙旅行企業。昨年11月、同社は2021年第1四半期末に「ヴァージン・グループ」のリチャード・ブランソン会長が宇宙に出発し、その後で一般チケット販売を開始する旨を発表した。
一方、アマゾンのベゾス氏は6月頭に宇宙に旅立つ計画を発表。子どもの頃から宇宙に行くのが夢だったと気持ちを明かした。ベゾス氏は自身の「ブルー・オリジン」社が開発した宇宙船「ニューシェパード」で今年7月20日に弾道飛行に出発する。
フライトパートナーはベゾス氏の弟のマーク氏、82歳の米国人パイロットのウォーリー・ファンク氏、もう1名はオークションで宇宙飛行権を2800万ドル(約31億2450万円)で購入した人物で、名は明かされていない。
弾道飛行はおよそ15分継続される。「ニューシェパード」は米テキサスの発射基地から打上げられ、クルーカプセルと分離後、ブースターは垂直着陸する。カプセルは高度およそ100キロメートルまで上昇する。クルーカプセルはその後、3つのパラシュートで発射位置から数キロ離れた地点に降下する。
ベゾス氏が宇宙飛行計画を発表すると、オンライン署名収集サイト「Change.org」には同氏が地球に戻らないよう求める請願書が登場した。現時点で14万人を超える署名が集まっている。
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