専門家が原油価格下落の原因を指摘

RIAノーボスチ通信のインタビューにスコルコボ・モスクワ経営大学院エネルギーセンターの原油アナリストのエカテリーナ・グルシェベンコ氏は、原油価格は短期間で1バレル80ドルまで急騰する可能性があるが、しかし、その後、OPECプラスが2日の会合で7月以降の取引のパラメーターでコンセンサスに達することができなかった場合、現在の水準から転落するおそれがあるとコメントした。
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グルシェベンコ氏は、「市場は需要の高まりを確信したが、これは、各国が割当量の削減で合意しなかった場合、瞬間的に価格が著しく高騰するのを目の当たりにすることを意味する」と語った。

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同氏は、「しかし、こうした交渉が失敗した後には、通常、各国は『先を争っ』て採掘を強めはじめ、その結果、価格の低下が生じることになる。こうして私たちは、現在の水準を下回る1バレル80ドルまで恒例のラリーを目にする可能性がある」と指摘した。

2日の日中、世界の原油価格は若干の下落を示したが、それは投資家らが同日遅くに開催されるOPECプラスの会合結果を待ったためである。日本時間19時39分現在、北海ブレント原油先物9月限価格は0.17%安の1バレル75.7ドルとなり、WTI原油先物8月限価格は0.12%安の1バレル75.14ドルとなった。

新型コロナウイルスのパンデミックによる原油価格の下落からOPECプラスは、昨年5月以降、日量970万バレルの採掘削減を行った。状況が安定するにつれ規制は調整され、2021年7月には採掘は日量576万バレルとなった。すべてのベースとなるカウントは2018年10月であり、ロシアとサウジアラビアの場合は日量1100万バレルだった。

1日の会議では同機構は自らの規制を今後緩和することについて決定することが期待された。特に、ブルームバーグは、当初OPECプラスの共同閣僚監視委員会は8~12月に毎月日量40万バレルで原油採掘の増加継続の推奨を承認したと報じた。

しかし、アラブ首長国連邦(UAE)の立場が交渉を難航させた。交渉では、生産規制の基本となる原油採掘のベースレベルを日量およそ70万バレルで増強することが提起された。その結果、最終的決定は下されず、OPECプラスは2日も検討を続ける。

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