同センターや福島県立医科大などの研究グループは今年2月、ワクチン接種に関して「打ちたくない」と答えた人の割合と、関連する要因を明らかにするため、全都道府県の2万6000人を対象に大規模なインターネット調査を実施した。
調査の結果、全体の11.3%が「受けたくない」と回答した。「受けたい」は35.9%、「様子を見てから受けたい」は52.8%となった。
「受けたくない」と答えた割合を男女・年齢別に見ると、最も高かったのは15歳-39歳の女性で15.6%。次いで40-64歳が13.2%、65-79歳が7.7%。同様に男性は14.2%、10.6%、4.8%となり、年齢と性別で大きなばらつきがあることが分かった。
受けたくない理由(複数回答)については、「副反応が心配だから」と回答した人が最多の73.9%。その他に「あまり効果があると思わないから」(19.4%)、「自分は感染しないと思うから」(7.7%)、「SNSやメディアで勧められたから」(2.8%)などの回答もあった。
また、現在SNSなどでワクチンが「不妊につながる」などのデマが見られることから、同センターの大久保亮室長は「特に若い人はSNSだけではなく、厚生労働省のホームページを見るなどしてほしい。国も正確な情報が多くの人に届くように工夫するべきだ」と指摘している。
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