地球最後のアイスゾーンで急速な溶解が始まる

研究者らがグリーンランドおよびカナダの北極諸島から北に向かい北極地方の氷河が急速に溶解していると発表した。この地域は地球「最後のアイスゾーン」と呼ばれ、年間を通じて氷に覆われ、白熊をはじめとする北極地方の動物にとっての避難場所となっている。「Communications Earth & Environment」が報じた。
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米シアトルのワシントン大学の代表らは、同地域で地球温暖化によって引き起こされた気温上昇により急速な崩壊が始まったことを発見した。2020年8月に研究者らはワンデル海の研究を行った。

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観察の結果、当地では、北極海の他の地域と同様、氷が徐々に薄くなってきていることが判明した。人工衛星の画像では、海洋の氷の凝固率は通常に比べわずか50%しかなく、記録的な低さを示した。

溶解の原因は?

研究者らのデータでは、溶解の80%は気候条件に関連しており、特に、氷を動かし、破壊する風が原因とされる。残りの20%は地球温暖化によって引き起こされた氷の大規模な薄氷化だった。

研究者らは、開かれた海面が太陽の熱を吸収し、温まっていると指摘。それにより海水の気温上昇が氷の急速な溶解を発生させ、それが自然現象に対する脆弱さと弱点となっている。

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