北朝鮮 食糧問題にコロナが追い打ち 当局指示に国民が悲鳴

米国のメディア「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」の報道によれば、7月初旬、北朝鮮当局は新型コロナウイルスのパンデミックによる非常事態が今後3年以上続く可能性があるとし、各地の機関や企業が自力で食料問題に対応するよう指示を出したという。ヤフーニュースが報じた。
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RFAが話を聞いた住民(平安北道)は、長期的な食糧難に備え、行政区内の各機関や企業は食糧問題を自力で解決しろとの中央の方針が伝えられことを明らかにした。この住民は、これほどの長期間、自力で食料問題に対処しろというのはあまりに過酷な要求だと悲鳴を上げた。

北朝鮮は、2020年1月から新型コロナ対応として国境を封鎖し、それにより貿易が停止している。違反者には厳しい措置が取られることになる。また、北朝鮮は以前から、不足する副食物問題の解決のため、国民自らが野菜の栽培を行うための土地「副業圃田(ほでん)」を機関や企業に割り当てているが、国境封鎖により営農資材などの輸入ができなくなっている。こうしたことも事態の深刻化の一因となっている。

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