EMAの報告によると、ファイザーとバイオエヌテック製のワクチン「Comirnaty」とモデルナ製ワクチン「Spikevax」は、極めて稀なケースで心筋炎や心膜炎を引き起こす可能性があり、これを副反応のリストに追加すべきとしている。
EU内で約1億7700万回投与されたファイザー製ワクチンの場合、心筋炎が145例、心膜炎が138例確認された。モデルナ製ワクチンを接種した約200万人のうち、心筋炎と心膜炎がそれぞれ19人報告されている。
これよりも前、米食品医薬品局(FDA)も、ファイザー製とモデルナ製のワクチンに、稀な副作用として心筋炎または心膜炎を発症するおそれがあるとの警告文を追加した。
心筋炎は心筋の炎症性疾患のことで、心膜炎は心臓の漿膜に発生する炎症性の病変。
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