長年の作業を行ったのはトスカーナ地方ヴィンチ村にあるイデアル・レオナルド・ダ・ヴィンチ博物館の創始者で所長のアレッサンドロ・ヴェッツォージ氏とレオナルド遺産協会の会長のアニエーゼ・サバト氏。ふたりは作業の結果を月刊のジャーナル・オブ・ヒューマン・エヴォリューションに発表した。その主たる目的はイタリアの知の天才、ダ・ヴィンチの遺伝的なプロフィール再現の可能性を得ること。
古文書を調べ、資料を探すという何年にもわたる根気のいる作業が続けられた結果、トスカーナ出身のダ・ヴィンチ一族の歴史を1331年から今日に至るまですべて調べ上げ、21世代を明らかにすることに成功した。
リサーチャーらはダ・ヴィンチの父、ピエロと腹違いの兄弟のドメニコの家計で、今日までに明らかになっていない13人の子孫の存在をあぶりだした。これらの人々の年齢は1歳から85歳まで様々だが、全員が健在でトスカーナ在住で、しかもダ・ヴィンチが1452年4月15日に生を受けたおかげで全世界に知られることになったヴィンチ村の近くに住んでいることが明らかになった。子孫の中に有名人はおらず、普通の会社員や職人として働いている。
ダ・ヴィンチの親は父が公証人のピエロ、母は農家出身のカテリーナ。ピエロはその後、4度も結婚し、12人の子どもをもうけた。
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