研究チームを率いるのはケンブリッジ大学化学部のトーマス・ノウルズ研究員。当初はタンパク質の相互作用とアルツハイマー病との関連について研究したいと考えていたところ、持続可能な発展技術への貢献も果たしたようだ。
「有機スパイダーシルク」は分子レベルでシルクを模倣した素材と植物性タンパク質とを組み合わせる方法で開発。工業規模で製造できる耐久性の高いシートが生まれた。他のバイオプラスティックと異なり、「有機スパイダーシルク」は家庭で堆肥にすることも可能。またこの素材は安全に自然環境に分解されるという。
この素材はXampla社により商品化され、2021年末にはプラスティックの代わりとなる使い捨て袋やカプセルなどが発売される予定。食器洗い機の錠剤や洗濯洗剤のカプセルなどに使用されるという。
関連ニュース