菅首相はバッハ会長との会談で「いよいよ来週から東京大会が開会する。アスリートが躍動する姿を通じて、未来のある子どもや若者が感動や夢を見つけ、世界が新型コロナという困難に直面する今だからこそ、まさに世界が団結し、人類の努力と英知を結集して、難局を乗り越える大会にすることを日本から世界に発信したい」と述べた。
また菅氏は「すべての参加者が、感染対策をはじめ、適切な行動をとることが、国民に対する理解や、大会成功のためには不可欠だと思っている」と述べ、IOCに対し、主催者として選手や大会関係者への対策を徹底するよう努めてほしいと求め、「(日本)政府としても万全な感染対策を講じて、安全安心の大会にしたいと思う。一致協力して成功に導いていきたい」と強調した。
これに対し、バッハ会長は「我われは本当に長い旅路を経て、ここまでやってきた。これは困難な道のり、旅路ではあったが、今や歴史的な大会になると言える」と述べた。
オリンピック開幕を9日後に控えた開催地の東京では14日、新型コロナウイルスの新規感染者が1000人を超えた。1000人を超えたのは5月13日以来。