中国全土を探し回った父が、24年ぶりに息子と再会

英国の日刊紙「デイリーメイル」は、中国山東省の郭剛堂(グオ・ガンタン)さん(51)の喜ばしい出来事について伝えている。郭さんは、2歳のときに拉致された息子とついに再会を果たした。郭さんはこれまで24年間、息子の捜索を続けていた。
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郭さんを悲劇が襲ったのは1997年。当時2歳だった息子は、家の近くで遊んでいたところ、何者かに連れ去られた。デイリーメールによれば、中国では毎年およそ2万人の子どもが誘拐され、その多くが他の国で養子縁組を目的に人身売買されているとの統計が出ている。ほとんどの場合、誘拐された子どもが見つけ出されることはないが、郭さんの息子は幸運だった。連れ去られてから24年もの間、父親が息子の捜索を1日も諦めず、ついに息子と再会、家に連れ帰ることができたのである。

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郭さんは息子を探して24年間、中国全土の20省をまわった。移動距離はおよそ50万キロに及んだ。この間、事故にあったり、骨折したり、強盗に遭ったり、橋の下で寝たこともあったが、少しでも息子の情報を得ようと、幼少時代の写真をいつも手にしていたという。郭さんは、その後、中国の行方不明者団体の会員となり、精力的に活動を行い、同じように子どもを奪われた家族を助けるようになったとデイリーメールは伝えている。

そして2021年、ついに郭さんの24年間の努力が実を結んだ。警察がDNAのデータベースを基に、郭さんの息子を発見したのである。郭さんの息子をさらった容疑者は、河南省に移動し、そこで子どもを売り渡した。そして郭さんの息子はそのまま河南省に居住し、学校、大学を卒業し、教師になっていた。

デイリーメールによれば、24年ぶりの親子の再会は信じられないほど感動的なものだったという。父親と母親は、戻ってきた子どもの生活についてできるだけたくさん知ろうと、片時もそばを離れないとのこと。

子どもの拉致事件は世界のさまざまな場所で発生している。7月にはナイジェリアで武装集団が寄宿学校を襲撃し、140人の生徒が拉致されたという事件があった。

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