ミケランジェロにインスピレーション「空中橋」 伊ローマに

ローマのテヴェレ川の上空に気球で吊るされた橋がかかった。ミケランジェロの未完成作品にインスピレーションを得た仏のオリヴィエ・グロセテット氏のインスタレーションだ。本プロジェクト主催者であるWebuild社が発表した。
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16世紀半ば、ローマ教皇のパウルス3世は彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティに対し、テヴェレ川に橋をかけるよう命じた。橋は現在フランス大使館のあるファルネーゼ宮と、反対側のファルネジーナ庭園を結ぶ予定だった。ミケランジェロはその仕事を完成することなく1564年に死去した。

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ミケランジェロの未完プロジェクトはこの数日間、テヴェレ川上空に18メートルのプラットフォームの形で具現化される。橋は気球で持ち上げられている。インスタレーションは段ボールで製作され、18日が過ぎれば完全に加工されるという。

イベントのオープニングにあたりクリスティアン・マッセ在イタリア仏大使は「ファルネーゼ宮自体がフランスとイタリアを結ぶ橋である。いま我々が目にしている光景は共通のルネッサンスのシンボルだ。また両国の文化が密接に関係し、両国の友情は固く、壊れないことの印でもある」と述べた。

インスタレーション作成者であるグロセテット氏は「この吊り橋は本来、手の届かないものであり、最終的に私たちと自分自身とをつなぐものだ。私たちと『表現できないもの』との関係をイメージしたものでもある」と説明している。

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