作品のサイズは縦の長さがおよそ20メートル。メンバーの南川さんは作品について、何から作られているかなどを考えるのではなく、初見の印象を大切にしてほしいと述べた。
チーム「目」は2013年に活動を開始。当たり前すぎて気づきにくいものという意味を込めているのだという。これまでさまざまなイベントや個展に参加しており、見る人に現実の不確かさを訴える作品を提供している。今回のプロジェクト「まさゆめ」もそうした活動の一環で、目を疑うような光景を創出するのだという。
「哲学の顔」と名付けられたこの作品は、自分たちの存在を問い直すような顔つきになっている。物の見方を変えることで希望が生まれ、感性を使い今を見ることが大切ではないか。メンバーは、直面するコロナ禍をもう一度私たち自身で見る必要があるが、誰かの「顔」が私たちを見る、この作品はそういう作品だと強調した。