最古の化石化微生物が発見 34億2000年前の地上に生存

イタリア・ボローニャ大学の研究者らが、南アフリカの山岳地帯にある世界最古の堆積岩の調査を行い、そこで34億2000万円前と想定される化石化した微生物を発見した。学術誌『サイエンス・アドバンシス』で発表された。
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研究者らは、「私たちは非常に保存状態の良い化石化した微生物を発見した。これらの微生物は深海の底に広がる水中鍾乳洞に生息していたと見られる。これらの微生物は、無酸素の環境で暮らし、メタンを栄養にしていた。この古代生物は、今日、地上最古の生命の証拠といえる」と強調する。

金星の雲の水、生命の誕生には少なすぎる
研究者らが実施した化学分析は、発見された微生物の繊維には生命に必要な主要な要素の多くが残っていることを明らかにした。そこには、今日も生存する原生動物で単細胞組織である古細菌のようなニッケルの集中が確認できる。古細菌は無酸素状態に生存し、代謝のためメタンを使用する。

研究者らは、こうした微生物は火星でも発見できる可能性があると予想した。同惑星には地球と同じような生存条件が数十億年前にあったとされる。


この間、通信社「スプートニク」は、永久凍土の溶解により古代微生物が地上に現れることで恐ろしい事態が広まる危険性について報じている。こうした事態により、致死率の高いバクテリアやウイルスの出現するおそれがある。

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