英国人作家 心臓手術後に記憶喪失で自著も忘却

英リバプール在住の作家イアン・ロス氏(60)は心臓の手術後、記憶を失くし、著作の一つで何を書いたかをすっかり忘れてしまった。デイリーメールが報じている。
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ロス氏は60歳になると心臓に問題を抱えるようになった。歩行の時、階段を上るとき、胸部が痛むので心臓の血管造影検査をしたところ、医師からは緊急手術を言い渡された。医師はロス氏に心臓バイパス手術の直後に記憶障害が起きる可能性があることは警告していたが、ロス氏はそれほど深刻に受け止めていなかった。

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3週間後、ロス氏は何年も覚えていたことを忘れていることに気づいた。クレジットカードのコード、インターホンのパスワード、友人や恋人の名前、それも名前だけでなく、時には他人と間違えてしまうこともあった

ある日、ロスは自分の名前が書かれた本を見つけた。出版社に確かめると「あなたが書いたものです」と言われて驚いた。

しかし、ロス氏は、どんな手術でも高齢者が受けた場合、記憶喪失が起きるケースは決して珍しいことではないと指摘する。記憶回復にかかる時間は数日から数週間と様々だ。こうした一方でロス氏は、この問題はまだ十分に研究がなされおらず、深刻であることには変わりないと指摘している。

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