パリに加え、リヨン、トゥールーズ、マルセイユ、ニースなど、フランスの各都市でデモが計画されているという。
抗議者らは各都市の街頭で、自身らの主張する「衛生独裁」への不満を表するとしている。
フランス内務省によると17日にも、フランス全土で約11万4千人がこのような抗議運動に参加し、約1万8千人がパリに集まった。
フランスは新型コロナウイルス流行の第4波に突入したため、閣議でコロナ対策を強化する法案が承認された。21日から、50人以上のイベントへの参加や、飲食店、商業および文化施設、交通機関を利用する際には、「サニタリーパス(ワクチンの接種証明書または陰性証明書)」の提示が求められている。違反した場合には罰則が科される。
また、全国の医師や医療従事者には新型コロナワクチンの接種が義務づけられる。
これらの新たな制限措置は、社会だけでなく政治家の間でも論争を引き起こした。野党は「サニタリーパス」の使用は市民の権利を制限し、社会を分裂させる可能性があると判断した。
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