「自社の発展や資金繰りを目的に有価証券を発行している企業の今後の収益という見地からみると、市場はかなり過大評価されており、証券市場の崩壊は避けられません。これは単に時間の問題です」とタイス氏は述べている。タイス氏によれば、現在、投資家らは証券市場が崩壊したときに、投資額の40%を失う危険性を別にして、自身の投資に対し3〜5%の収益を求めているという。その上で、とりわけ危険なのはビッグテックやFAANG(Facebook、Apple、Amazon、Netflix、Alphabet、Google)の株だと指摘し、この部門の出費が増加しているためだと説明している。
タイス氏は、投資家らに対し、仮想通貨の分野でも十分な注意を払うよう助言している。タイス氏は、ビットコインの価値が10,000ドル(109万5,000円)だったときには、仮想通貨への投資を積極的に勧めていたが、その価値が60,000ドル(657万3,000円)に達し、中央銀行の厳格なコントロール下に置かれるようになって以降、自らの考えを大きく変えたという。
一方で、金は投資家らにとって魅力的であり続けているとタイス氏は指摘する。2021年12月までに金の価値は10%上昇し、1トロイオンスあたり2,000ドル(およそ21万9,000円)に達するだろうと予測している。
ビットコインの下落を予測しているのはタイス氏だけではない。金融サービス企業グッゲンハイム・インベストメンツのスコット・マイナードCIOはビットコインが近い将来、1万ドルまで値崩れする可能性があるとも指摘している。
関連ニュース