北アフリカ・チュニジア 大統領が行政府解体と議会停止 最大政党はクーデターと非難

北アフリカのチュニジアで25日、サイーダ大統領がヒシャム・アル・メシシ首相を解任し、議会の停止を発表したことに対し、同国議会最大勢力のイスラム主義政党「アンナハダ」はサイーダ大統領を強く非難した。同党は、サイーダ大統領の行動を違憲であり、国家クーデターに相当するとみなしている。Euronewsが報じた。
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アンナハダ党首のラシド・アル・ガンヌーシ国会議長は、首相解任について大統領から相談を受けていないと語った。

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ガンヌーシ議長ともう1人の議員が深夜、国会建物に入ろうとしたところ軍に阻止されたとAP通信は報じている。「Mosaique FM」ラジオが伝えるところによると、議長は、大統領の決定に関係なく国会の作業は継続すると宣言している。

サイード大統領は25日夜、コロナ禍の政府対応に対する集団抗議デモが連発したことを受け、首相解任と30日間の議会停止を発表。深夜には国会建物が軍と兵器で取り囲まれた。

サイード大統領は国民に向けたテレビ演説で、今回の決定を、デモ拡大と暴力発生を阻止する目的があると説明。また国家機関と国の独立に脅威が差し迫っている状況において、大統領には行政権を掌握し、立法権を無期限に一時停止する権利が与えられるという憲法の条項を適用したと述べた。

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