バチカンの前代未聞の財政詐欺 枢機卿らに対する公判が開始

7月27日、バチカンの高位聖職者らがバチカンの公金を海外の高級不動産の購入に不正に流用した嫌疑で起訴されるというスキャンダラスな公判が開始された。
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バチカン内部では国外投資の資金の不正使用がこれだけ大規模に捜査されたことはなく、ましてその詳細が公表されたことなどかつてなかったため、この裁判は多くの点で前代未聞とされている。

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このほかにも今回、バチカンの近代史上初めて、ローマ・カトリック教会の枢機卿がバチカンの国立裁判所に起訴された。被告席に立つのは、ローマ教皇庁の中では最高の権力を持つ幹部であり、長い間、フランシスコ教皇が最も信頼を置く同僚に数えられていたジョバンニ・アンジェロ・ベッチウ枢機卿(73)。

ベッチウ枢機卿の他に被告人席には9人が立つ。そのうちレネ・ブリュルハルト被告とトマーゾ・ディ・ルッツァ被告の2人は、バチカンのあらゆる機関の活動を管理する金融情報局のかつてのトップだった。

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