東京電力、来夏から福島原発の処理水で魚飼育へ

日本の東京電力は29日、福島第一原子力発電所から排出された放射性物質トリチウムを含む処理水について、2022年夏より、海水で薄めたプールで魚介類を飼育する試験を実施することを発表した。日本のメディアが報じた。
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日本政府は今年4月、福島第一原子力発電所から排出されるトリチウムを含む処理水を装置で飲料水と同じ放射能レベルまで希釈し、処理水として海洋に放出する計画を承認した。海洋放出は2年後を予定している。

日本 福島第一原発の処理水問題 トリチウムの分離技術を公募

東京電力は29日の記者会見で、海水で薄めた処理水の入ったプールでヒラメや貝、海藻類などを飼育する試験を実施する計画を明らかにした。安全性を証明するのが目的だという。

試験は漁業関係者や専門家の意見を聞きながら実施し、放出の基準となる1リットルあたり1500ベクレル程度まで処理水を薄め飼育。海水で飼育した魚介類と比較し、放射性物質の濃度や生存率などを公表するほか、リアルタイムでの画像配信も検討しているという。

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