小学校に22年通い、38歳で大学卒業のケニア人 学費なく、中学入学できず

ケニアで22年も小学校で学んだ男性が無事、大学を卒業した。小学校を卒業するのにそれだけ時間がかかったのは悪い成績が原因ではない。サイト「ナショナル・アフリカ」が報じている。
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マシュー・アロル・ニャムロルさん(38)は5か所の小学校に通い、中学校に入学するために必要な試験を9回も受け、良い成績を収めていた。ところがケニアは中学校は有料。ニャムロルさんにはその資金がなかった。それで試験で合格した後も仕方なく、小学校の1年生に逆戻りし、一から学び直していた。

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2004年、ある中学校の校長先生がニャムロルさんの窮状を知り、学費は後で収めればいいからと入学を許可してくれた。なんとか入学はできたものの、やっぱり資金を見つけることができなかったニャムロルさんは2006年、不払いを理由に退学させられた。その1年後に首都ナイロビに職探しに出かけ、また故郷に戻って小学校に入り直したニャムロルさんに光が差した。2011年、学費をカバーできる奨学金がおりたのだ

中学校を無事卒業したニャムロルさんはそのまま大学に進学し、国政、行政の学士をとった。

スプートニクは先日、ジンバブエの27歳のスーパー教師について報じている。この教師のSNS「WhatsApp」を通じた授業を受けた生徒たちは全員、大学受験に合格している。ところが教師自身は教師免許を持っていない。その理由はニャムロルさんと同じく、学費を払う資金がなかったから。ところが自身は14の試験を見事に合格している。

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