新型コロナウイルス

デルタ株が武漢に現れた 感染源となった南京空港に大きな懸念=フランス24

約1年半前に新型コロナウイルスの流行が始まった中国武漢市では、デルタ株(インド型変異株)の初の感染例が確認され、再び厳しい制限措置が導入された。フランスの国際ニュース専門チャンネル「フランス24」の特派員が、武漢市から憂慮すべきレポートを伝えている。
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同チャンネルによると、これまでの新型コロナウイルスの変異株よりも感染力が強いとみられているインドのデルタ株は、江蘇省の南京空港が新たな感染源となり、旅行者によって中国国内に広がっているという。

3つのリスク要因

中国 武漢市の全住民に新型コロナ検査を再び実施
「フランス24」の特派員によると、中国の保健当局は国内における新たな感染源がこれまでのものよりも懸念されるのは、3つの要因があるためだという。第一に、デルタ株は今日、既存の新型コロナウイルスの中でもより危険なウイルス株であること。第二に、感染源となった南京市は人口密度が高く、中国全土に向かう人の流れが絶えない移動の中心地であること。第三に、夏は多くの中国人が旅行する時期であることだという。

中国当局は、この感染源を封じ込めるべく予防対策を開始した。武漢と南京の住民は例外なく全員新型コロナウイルス検査を受けることになった。また、この検査における感染者との接触は報告されていない。特派員によると、中国国内ではこの数日間、何十万人もの人々が隔離され、医師による観察を受けているという。もちろん、ワクチン接種も積極的に行われており、中国ではすでに16億万回接種された。


スプートニクは以前、2020年1月から2月にかけて武漢市で新型コロナウイルスの感染者から採取したウイルスのゲノム配列が米国のデータベースから誤って削除されていたが、中国の研究者らが再びデータベースに加えたと報じている。

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