ロシアフィギュアスケート連盟の発表では、「新型コロナウイルスの感染予防を目的にフランス政府が定めた規定では、ロシア連邦を含む一連の国がレッドゾーンに含まれている。これに関連し、EU(欧州連合)で承認された新型コロナワクチンを接種していないロシア市民がフランスに入国するには、フランス当該機関による監視の下、10日間の隔離が義務付けられている。ロシアで使用されているワクチンはいずれもEUで承認されていないことから、ロシア市民は全員、ワクチン未接種と見なされる」と述べられている。レッド・ゾーンに該当する国の市民で、EUで承認されたワクチンの接種を行っていても7日間の隔離が必要となる。
ロシア製の新型コロナワクチンに対する根拠のない言いがかりに対し、ロシア外務省は、ロシア製ワクチン「スプートニクV」とその有効性については、EMA(欧州医薬品庁欧州医薬品庁)からいかなる問題も指摘されていないとして、これまで何度も抗議している。しかも、ロシア製ワクチン「スプートニクV」が広く使用されているサンマリノで発行されているワクチン証明書は、欧州委員会に認められている。
このような状況を受け、ロシアフィギュアスケート連盟はISU(国際スケート連盟)に対し、ジュニアグランプリシリーズ第1戦、第2戦への出場が決まっているロシア人選手の出場枠を、制限がより緩やかな国で開催される他の大会に振り替えてもらえるよう要請した。ISUはロシアフィギュアスケート連盟が提出した根拠を精査し、この要請を受け入れた。
東京オリンピックでは、選手だけでなく、馬術競技に参加する競走馬も、競技前に検疫を受けた。しかも、選手同様、競走馬に対してもいかなる差別も行われず、国籍を問わず、すべての馬が等しい条件下で検査を受けたというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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