スパバ氏は2018年12月に拘束された。中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の孟晩舟最高財務責任者(CFO)がカナダ当局によって拘束された直後だったことから、中国側による報復とみられていた。
これに対し、カナダのトルドー首相は声明で「不当な判決で絶対に受け入れられない。判決の法的な手続きは国際法の最低基準さえ満たしていない」と激しく非難。そのうえで、スパバ氏の一刻も早い解放に向け取り組んでいくとした。
北京にある米国大使館も判決について「人間を交渉の手段として利用する露骨な試み。国際社会から厳しく非難されている」と指摘している。
さらに、日本外務省の吉田外務報道官は定例記者会見で「わが国としては、国際社会における普遍的価値である自由、基本的人権の尊重、法の支配が、中国においても保障されることが重要だと考えている」とコメントした。
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