タリバンは「カブール空港で強盗容疑で指名手配されていた61人を拘束した」とする声明を表している。
AP通信によれば、カブール空港では国外に脱出しようとする人が殺到し、その混乱状況の中で7人が死亡している。先に米国の輸送機の離陸の際に車輪部分にぶら下がって逃げ出そうとした2人が落下し、死亡したと報じられていたが、この2人も7人のうちに入っている。
アフガニスタン情勢はわずか数週間で急激に悪化し、タリバンが大都市から首都カブールまでを掌握した。15日、メディアや情報筋は、反乱軍がすべての国境地点を支配していると報じた。同日の遅く、武装勢力はカブールに入り、大統領官邸を制圧したと発表した。アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領は、「大虐殺を防ぐため」に国を離れたと述べた。16日の夜、タリバンのスポークスマンであるモハマド・ナイム氏は、アフガニスタンでの戦争は終了し、同国の統治形態はまもなく明らかになると表明した。
タリバンの侵攻は、アフガニスタンから米軍とNATOの同盟国の軍隊の撤退に端を発しており、ロシア政府は軍の撤退を西側の軍事的・政治的ミッションの失敗とみなしている。
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