東京パラリンピック アフガニスタン選手を安全な形で東京に連れてくる方法が今はない

現在の情勢では、アフガニスタンのパラリンピック選手は、危険を冒してまで東京パラリンピックに参加することはできない。国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長は19日、東京での記者会見でこのように述べた。
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同会長はアフガニスタン選手団の参加について、「アフガニスタンのパラリンピック委員会と連絡を取り合っている。今のところ、アフガニスタンの選手たちを東京に安全な形で連れてくる方法が見当たらない。我々は国際組織と協力し続けており、もし安全に連れてくることが可能になれば、それを実行する。しかし今は、繰り返しになるが、東京に選手を連れてくることはアスリートたちを大きなリスクにさらす恐れがある」と語った。

アフガニスタンのパラリンピック選手団を率いるロンドン在住のテコンドーのコーチ、アリアン・サディキ団長は19日、共同通信の取材に対し、アフガニスタンの選手たちはパラリンピックに参加することを望んでいると語っている。

東京パラリンピックには、アフガニスタンから選手2名が参加する予定だった。その中には、パラリンピックに出場するアフガニスタン初の女性選手になるはずだったザキア・クダダディ選手もいた。アフガニスタン代表団は、17日に東京に到着する予定だった。

アフガニスタンでは、米軍のアフガン撤退を背景に、情勢が急激に悪化した。タリバンは主要都市への攻撃を開始し、すべての国境検問所を制圧、15日に大統領府を掌握した。

現在、アフガニスタンの首都カブールで仕事をしているアフガニスタン人の学者が、スプートニクにカブールの現状について語った。

東京パラリンピックは今月24日に開幕する。

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