「スターリンク」計画の危険性を指摘しているのはヒュー・リュイス氏。リュイス氏によれば、スターリンク計画の人工衛星が他の物体に危険な距離まで接近する事態は毎週1600件近く発生している。このことから人工的な宇宙物体どおしが軌道で最短で1キロですれ違い、接近するリスクが指摘されている。
リュイス氏はスペースXのスターリンクは潜在的に危険だと語る。同氏は2019年5月、スターリンクが最初の人工衛星群を打ち上げた時から危険な接近を分析し、それ以降、低軌道で接近する件数は2倍に増えており、そのうち半数がスターリンクによるものだと指摘している。
リュイス氏によれば、現在スターリンクはおよそ1700個の人工衛星を運営しているが、スペースXが軌道に1万2000個の人工衛星を打ち上げた場合、危険な接近件数の90%がスターリンクによるものとなると試算している。リュイス氏の見解に米Kayhan Space社のシーマック・ヘザー社長も賛同している。
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