タリバン、米軍やNATO軍との協力者捜査を強化＝メディア

08:31, 20 ８月 2021

反政府武装組織「タリバン」（ロシアでテロ組織に認定、活動禁止）は、アフガニスタン国内の米軍および北大西洋条約機構（NATO）軍と協力した人々の捜索を強化したという。国連の機密文書を参照して米ニューヨーク・タイムズ紙が報じている。

国連のさまざまな機関に情報を提供するノルウェー国際分析センター（RHIPTO）によって、アフガニスタン情勢に関する専門家による評価がまとめられた。

文書によると、タリバンは米軍およびNATO軍と協力した人々のリストに基づき家々を訪問しており、「出頭を拒否した場合、本人やその家族を逮捕あるいは殺害すると脅迫している。」リストには、カブール空港で避難待機中の人々が数多く含まれているという。

同紙によれば、RHIPTOが提供した文書の情報はタリバンの公の立場と矛盾している。タリバンの代表は報復しないと述べていた。

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数週間前、米軍のアフガニスタン撤退を背景に、アフガン情勢が急激に悪化した。タリバンは主要都市への攻撃を開始し、すべての国境検問所を迅速に制圧、15日に大統領府を掌握した。アフガニスタンのガニ大統領は「虐殺を避けるために」出国したと述べた。タリバンのナイーム報道官は、国内での戦争は終了し、国の政権の形態は近々明らかになると発表した。