ロシア外務省 日本の指導者の後悔がみられない 東京の全国戦没者追悼式に言及

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、15日に東京で行われた全国戦没者追悼式について、日本の指導者が第二次世界大戦を引き起こしたことに対する後悔がないことを改めて示すものだったとコメントしている。
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第二次世界大戦中 日本の皇族、細菌兵器製造に関する機密映像を見ていた=アーカイブ資料
同報道官によると、ロシア政府は8月15日に東京で行われた日本政府主催の全国戦没者追悼式に注目した。ザハロワ氏は、日本の指導者が、第二次世界大戦の勃発や近隣諸国に対する攻撃的な行動に対する後悔や責任を認める言葉をまたしても述べなかったことをロシア政府は残念に思っていると語った。

さらにザハロワ報道官は、「『日ソ中立条約を破って参戦したこと』や、南クリル諸島を『不法に占拠』していると、日本国内ではソ連やロシアに対して根拠のない非難が続いていることに憤りを感じている」と述べた。

スプートニクは先日、ロシア連邦保安庁がある文書を公開したと報じた。その文書には、日本は1944年に細菌爆弾の使用を計画していたことが述べられている。


日本は1855年に調印された日露和親条約(日露通好条約)に基づき、クナシル島(国後島)、シコタン島(色丹島)、イトゥルプ島(択捉島)、ハボマイ島(歯舞島)を要求している。日本政府は、ロシアと日本との平和条約締結の条件として4島返還を求めているが、第二次世界対戦終結にからむその条約の調印は実現できていない。

1956年、ソ連と日本は共同宣言に署名。その中でソ連政府は、日本との平和条約が締結された場合に2島を日本に引き渡す可能性を検討することに同意している。ソ連はこれで終止符を打つことを望んでいたが、日本は全島返還の要求を放棄することなく、共同声明は問題解決の一部に過ぎないと捉えていた。その後に行われた交渉では何の結果ももたらされていない。

ロシア政府の立場は、島々は第二次世界大戦後にソ連領となり、ロシアがこれらの島々に対して主権を有しているのは疑いようがないというものだ。

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