「混雑した場所への外出を半分減らすなど協力をお願いする」
菅首相は17日の会見でこう述べた。しかし直後に報道機関から「7月末の会見では『(感染拡大の)波を収めるのが私の責任』と述べた。自身の責任をどう考えるか」との代表質問を受けると「国民の命と安全を守る覚悟の下に、効果のある対策をやり抜く決意に変わりはない」とし、責任には触れなかった。
代表質問の内容は、報道機関側が事前に首相官邸に伝えている。回答を準備できるにもかかわらず、無視した形だ。会見では「原稿の棒読みが指摘されている。どのように政治のメッセージを伝えていくのか」との質問も出たが、やはり、まともに答えなかった。
質問に正面から答えない姿勢は、官房長官当時から変わらない。追及するような質問には「その指摘は当たらない」と、木で鼻をくくったような回答をしていた。
評論家の荻上チキさんは、17日の会見内容を批判し「市民との信頼関係の構築が苦手で、コロナ禍の対応に向いていない」と言い切った。
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