認知機能を刺激する仕事には、複雑な課題や意思決定の高度な自由度が含まれるが、あまり活発ではない受動的な仕事は要求が少なく、コントロールが欠如しているという特徴がある。
国際的なチームは、IPD-Workコンソーシアムの7つの研究から、10万7896人の参加者(42%が男性、平均年齢45歳)の認知刺激と認知症リスクの関係を分析した。IPD-Workコンソーシアムの目的は、慢性疾患、障害、死亡を伴う仕事に関連する心理社会的要因を研究することだった。
また、ランダムに選ばれた2261人のボランティアを対象に、脳細胞間のつながりの形成を妨げるタンパク質と認知刺激の関連性が研究され、1万3656人の参加者を対象に、タンパク質と認知症リスクの関連性が研究された。
結果、認知症リスクは、職場での認知刺激が低い参加者よりも、認知刺激が高い参加者の方が低いことがわかった。なお男女、また60歳未満と60歳以上で差はなかった。一方、この関連性は、認知症の種類の中でアルツハイマー病が最も強いという兆候があった。認知刺激は、アルツハイマー病に関連する3つのタンパク質のより低いレベルにも関連していることがわかった。
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