大阪大学は3Dプリンターを使って、本物に限りなく近い質感の再現を試みた。研究チームのひとり、カン氏は「和牛の組織構造をモデルにし、筋繊維、脂肪、血管などの特徴を持つ複雑な構造を再現できる3Dプリント法を開発した」と語っている。
研究者らが用いたのは、ミオサテライト(筋肉組織の細胞)と脂肪組織の間葉系幹細胞という2種類の多能性幹細胞。それからバイオプリンターを用い、腱のコラーゲンから作ったゲルに72本の繊維(筋肉細胞42本、脂肪細胞28本、毛細血管2本)をプリントし、それを肉のモデルの通りに3次元構造に変容させた。
大阪大学は、今回の技術によって、将来的には消費者の味の好みや食生活に応じてパーソナライズした肉を注文できるようになると語っている。
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