タリバンの官僚主義でアフガン難民出国できず 救助機は空のまま離陸

アフガニスタンのタリバンは官僚主義的な障害を設けたため、難民救出用にアフガン入りしたチャーター機はほぼ空の状態でカブールを後にしている。ウォールストリートジャーナルが報じた。
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米国からアフガニスタンに向かった功労軍人グループ、人道援助団体、民間の救助作戦を組織する軍需関係者らはカブールから難民を連れ出すことができない

アフガニスタン避難民、各地に到着
ウォールストリートジャーナルによれば、グループの用意したチャーター機はカブールからほぼ空の状態で飛び立っている。救助の組織側はタリバンが官僚主義的な障害をもうけ、アフガン難民が飛行機に乗るのを妨げていると嘆いている。

タリバンが新たな検問所を設け、空港への入り口をふさいだため、アフガン人らは脱出用の飛行機にたどり着くことさえできない。検問所を通り抜けることができるのは外国人に限られている。


タリバンは首都に侵攻し、大統領府を制圧した。アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領は「大量殺戮阻止」を目的に祖国を離れた。

タリバンの指導者は8月16日に戦争終結を宣言し、国家統治に関する形態を近く公表するとした。現時点でアフガニスタンでは全ての国境がタリバンの管理下に入っている。

外国人スタッフや外国使節団に協力していたアフガニスタン人は首都の空港から国外退避を進めている。この空港は、米軍及び北大西洋条約機構(NATO)の部隊が防衛している。

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