AP通信の報道によると、クオモ前知事は毎週行っていたブリーフィングの中で、臨床検査で陽性反応が確認された死者のみをコロナの死者数として公表していたという。
その中には病院や老人ホームなどで死亡した市民のみが計上され、自宅やホスピス、刑務所、障害者施設などで感染後に死亡した人の数は含まれていないほか、臨床検査が行われなかった死者の数も同様に計上されていない。
報道によると、クオモ前知事は米疾病予防管理センター(CDC)がニューヨーク州に通知していた死者数についても公表を控えていたという。CDCの統計ではあらゆる場所で死亡した感染者の数が計上されている。
クオモ前知事が最後に行ったブリーフィングでは、州内で4万3404人が新型コロナウイルスにより死亡したと報告された。一方、25日にホークル新知事が行ったブリーフィングで死者数は5万5395人と修正された。これはCDCがニューヨーク州政府に通知した数字だという。死者数の差はおよそ1万2000人に達している。
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