実験では被験者に「食べ物」と「食べ物以外」の2種類の匂いを混ぜたものを嗅がせた。例えば、シナモンパンの匂いには杉の匂いが、ピザには松の匂いが混ぜられていた。
被験者らは実験中は核磁気共鳴画像法(MRI)のスキャナー内部に待機し、どちらの匂いをより強く感じるかという問いに2度にわたって答えた。1回目は、6時間前から食事をしていないとき、次は実験前に、実験で使われる匂いの「食べ物」のどれかをすでに食した状態で行われた。
核磁気共鳴画像法では、満腹の被験者は空腹の被験者に比べて、脳内の食べ物の匂いの識別精度は低下していた。また「食べ物」の匂いを食べ物の匂いと正しく認識できる確率もおちていた。
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