同サイトは、NASA長官のコメントを引用し、「残念だが、私たちは中国と宇宙開発競争を行っている。米国について言えば、ロシアとのケースのように、中国が私たちとパートナー関係を築いてくれたらと願っている」と報じた。
また、NASAとロシアの関係についてネルソン長官は、非常に良好であると評価し、共同宇宙プロジェクトにおける両国の取り組みが継続し、向上することに期待を表明した。同長官によれば、ロシア政府は、ロシアと西側諸国との間の政治的立場の相違を除いて、宇宙空間の開発分野では西側パートナーと「共通点を見出す」ことができているという。
シンポジウムでビル・ネルソン長官が発言する前に、NASAの報道官は、同長官はロシア国営宇宙開発企業「ロスコスモス」のドミトリー・ロゴージンCEOとの会談を楽しみに待っていると発表した。宇宙開発機構の両代表による会談の開催は新型コロナウイルスの感染状況次第となっている。
一方、ロスコスモス社のロゴージンCEOは、NASAとの協力は、両国にとって「巨大な可能性のフィールド」であり、もし望むのであれば合意できることはたくさんあると強調した。たとえば、ロゴージンCEOは、国際宇宙ステーションでのロシア映画『Vyzov(挑戦)』の撮影協力の可能性についてNASAと検討する用意がある。
以前、通信社「スプートニク」は、ロスコスモス社が多くの国々と協力を図っており、最近では英国の宇宙衛星「OneWeb」34機の打上げを成功させたと報じている。
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