タイムズ紙:中国が軌道上に長さ1キロの宇宙船建設を展望

タイムズ紙によれば、中国は軌道上に国際宇宙ステーション(ISS)の10倍となる巨大宇宙船を建設する可能性について研究を行っている。プロジェクト作業は2021年から2025年までの5年間で実施が予定される。
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報道によれば、全長1キロに達する中国の宇宙船は、ロケットによって運ばれるモジュールによって軌道上で直接建設されることになる。同紙によれば、中国政府は同プロジェクトを、軌道上での長期滞在が可能となる宇宙船の将来的な戦略的視点として位置付けている。

中国 独自の軌道ステーションに向けた有人宇宙飛行を実施 2016年以降はじめて
中国メディアの報道によれば、巨大宇宙船の軌道上の建設には非常に困難な技術開発も含まれるという。タイムズ紙は、たとえば、宇宙で組み立てられる機器のモジュールは特別な形態である必要があり、とても軽量であると同時に、宇宙ゴミから防御できることが望まれると指摘する。同紙によれば、中国の研究者らには、軌道上での建設用にパーツを宇宙空間に打ち上げる能力はあるが、しかし、全長1キロとなる宇宙機器の建設には、ISSの完了にかかった12年よりもさらに多くの時間を要することになるという。

タイムズ紙は、中国はすでに自国製の探査機を火星まで輸送することに成功し、現在、オリジナルの宇宙ステーションを製造しており、その作業は来年には完了する予定だと強調する。同紙によれば、中国は重い荷を宇宙に運ぶ超大型ロケットの開発で突破口を開いたという。

以前、通信社「スプートニク」は、建設中の軌道ステーション「天和」での滞在中に宇宙飛行士らが技術的作業のため宇宙空間で2度にわたり船外活動を行ったことを紹介している。

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