スタラーチェ大使は、日本の安倍前首相はロシアとのパートナーシップを信じる姿勢を崩さず、二国間交渉に弾みを与え続けていたと語る。「安倍氏は東方経済フォーラムの総会に4回出席し、2+2(軍事・外交閣僚会議)フォーマット再開を提唱、またロシアとの経済協力を推し続けてきた」としたうえで、「もちろん、日露両国には領土問題を中心とする未解決の問題が残っているが、それでも日本は対ロシア関係を必ず正常化させなければならない」と述べた。
「(関係正常化は)日本には経済の観点で必要なことであり、ロシアのガスは日本にとって大きな意味をもつ」とスタラーチェ大使は強調。ロシア、日本の双方と特権的な政治関係を維持視しているイタリアとしては、このような協力関係を維持し、(日露)両国間の緊張を克服するための環境構築をする用意があるという。
これより前、日本の菅首相は東方経済フォーラムに訪問出席せず、ビデオメッセージでの参加も見送ることが明らかになった。