メルボルン大学の研究者たちは、既存のアルファ、ベータ、ガンマ、デルタに加え、より危険性が高く、致死的な「懸念される変異株(VOC)」の亜種が出現したのは、ウイルスの突然変異の蓄積が加速したためではないかと推測した。
研究者の推定では、アルファ株に必要な変異数が蓄積されるまでに14週間、ベータ株、ガンマ株、デルタ株ではそれぞれ4週間、17週間、6週間がかかった。
ここで重要な役割を演じたのは宿主細胞への侵入を担う、ウイルスのスパイクタンパク質の変異だった。こうした変異は、SARS-CoV-2の新しい亜種の伝達性、感染性、免疫原性を著しく高めるため、特に危険性が高い。
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