新型コロナウイルス

コロナウイルスの進化速度は数倍速まった

生物学者らは、ここ最近でSARS-CoV-2コロナウイルスのより危険な亜種が複数出現したことについて、その進化の速度が速まったことに原因があることを発見した。以前の変異の蓄積スピードは1ヶ月に2個程度だったものの、現在、その数は10〜15個にまで増えている。この研究結果は、プレプリントサーバーmedRxivで公開されている。
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メルボルン大学の研究者たちは、既存のアルファ、ベータ、ガンマ、デルタに加え、より危険性が高く、致死的な「懸念される変異株(VOC)」の亜種が出現したのは、ウイルスの突然変異の蓄積が加速したためではないかと推測した。
新型コロナウイルス
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研究者の推定では、アルファ株に必要な変異数が蓄積されるまでに14週間、ベータ株、ガンマ株、デルタ株ではそれぞれ4週間、17週間、6週間がかかった。
ここで重要な役割を演じたのは宿主細胞への侵入を担う、ウイルスのスパイクタンパク質の変異だった。こうした変異は、SARS-CoV-2の新しい亜種の伝達性、感染性、免疫原性を著しく高めるため、特に危険性が高い。
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