中国共産党は、新たな世代の愛国主義者を育てようとしており、2021年9月1日から、習近平の政治思想が国の教育プログラムに組み込まれるようになったとガーディアン紙は書いている。また記事によれば、中国教育部は、新たな教育プログラムに関する政府内の文書の中で、小学校の教師に対し、「若者の心に、共産党、国家、社会主義に対する愛の種を蒔く」よう呼びかけたという。
このように、今後、中国では、幼いころから、子どもたちの頭に、習近平氏のイデオロギーを刷り込まれることになるとガーディアン紙は指摘する。一方、高学年用の教科書では、国の宇宙産業や「現代の社会主義大国」への道といったような、より複雑なテーマに踏み込んでいるという。また同時に、ガーディアン紙は、中国共産党は、ビデオゲームから有名人、外国の教材に至るまで、若者に与える悪影響を一掃するための大々的なキャンペーンを実施しているとも指摘している。
しかし、新1年生を持つ中国のすべての親がこの新たな教育プログラムを支持しているわけではない。中国のソーシャルネットワーク微博(ウェイボー)のユーザーの一人は、「洗脳は幼年時代から始まっている」と投稿している。とはいえ、外国人ジャーナリストからのインタビューに応じて、自らの不満を公に表そうという人はいなかった。
中国の高校用の教科書には、広域経済圏構想「一帯一路」についての内容が盛り込まれているというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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