対タリバン抵抗勢力の報道官が戦死、タリバン側は和平交渉を拒否

イスラム主義組織「タリバン」(ロシアではテロ組織に指定、活動禁止)に抵抗を続ける勢力で、スポークスマンを務めていたファヒム・ダシチ氏がタリバンとの戦闘で死亡した。アフガニスタンのオンラインニュース「ハーマ・プレス」が報じた。 
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首都カブールから北東部のパンジシール州ではタリバンと抵抗勢力の間で戦闘行為が続いている。パンジシール州から届いた情報によると、この戦闘でダシチ氏は死亡したという。ダシチ氏は政党「アフガニスタン・イスラム統一」で重要なメンバーだった模様。ダシチ氏が死亡した日時と場所の詳細については報じられていない。
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先に抵抗勢力を指導するアフマド・マスード氏はタリバン側がパンジシール州から撤退する場合、戦闘行為を停止し、交渉に応じる姿勢を示した。
一方、タリバン側は州都を除くほぼ全域を制圧しており、交渉に応じる姿勢は見せていない。
タリバンのムハンマド・ナイム報道官はカタールのテレビ局、アルジャジーラの取材に応じた中で次のように発言した。
マスード氏が我々との和平交渉を拒否した以上、交渉のテーマは残されていない。7地域を制圧したことから、州都の制圧実現も間近に迫っている。
タリバン、抵抗勢力の拠点を制圧
タリバンは政府軍への攻勢を強め、アフガニスタン情勢は直近の数週間で急激に悪化した。
タリバンは首都に侵攻し、大統領府を制圧した。アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領は「大量殺戮阻止」を目的に祖国を離れた
タリバンの指導者は8月16日に戦争終結を宣言し、国家統治に関する形態を近く公表するとした。現時点でアフガニスタンでは全ての国境がタリバンの管理下に入っている。
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