出国したのは陸上男子のフセイン・ラスリ選手(26)とテコンドー女子のザキア・フダダディ選手(22)。NHKによれば、アフガニスタンではタリバンが権力を掌握したため、2人のパラリンピック出場は出国が叶わないという理由で危ぶまれていたものの、8月28日にフランスから日本入りを果たすことができ、出場を果たした。
地雷で左腕を失ったラスリ選手は当初出場するはずだった男子100メートルの競技がすでに終了していたため、急きょ、陸上男子走り幅跳びの腕の障害のあるクラスに出場し、13位となった。生まれたときから腕に障害があるフダダディ選手は、テコンドー女子49キロ級で2試合に出場している。フダダディ選手は、アフガニスタンの女性選手としてパラリンピック出場を果たした2人目となった。
国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長はNHKからの取材に、大会後も2人への支援を続けていく意向を表していた。現時点では2人がどこの国に住むことになるかは決まっておらず、明らかにされていない。
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